“地球上でもっとも緑茶を愛する街・島田市”で緑茶観光を楽しもう♪茶摘み&茶淹れ体験やレトロな川越街道で着物散歩も
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ただの観光ではもったいない!“地球上でもっとも緑茶を愛する街・島田市”を訪れたなら、島田市ならではのおもてなしが詰まった「緑茶観光」で、一味違った旅を楽しみませんか?お茶の名産地・川根で茶摘みや茶淹れを体験したり、着物に身を包み、江戸の街並みを再現した川越(かわごし)街道を散策し、緑茶で一息ついたり……家族や恋人、友人と一緒に、島田の緑茶を満喫できるプランを紹介します。
目次
1.お茶の名産地・川根で茶摘み・茶淹れ・焙煎体験を楽しもう♪
2.川越街道を着物で巡るレトロ旅!おすすめのスポットも要チェック
「お茶の名産地・川根」で茶摘み・茶淹れ・焙煎体験をして、お茶をもっと楽しもう♪
島田市街地から車で30分ほど。大井川上流の山間部に位置する川根地区は、大井川の朝霧によって艶(つや)やかに包まれた茶畑が山なりに広がるお茶の名産地です。
この地域では数少ない茶商兼茶農家であり、さらには茶処も営業する「山関園製茶」では、川根茶の魅力を体感できる「茶摘みと茶畑DEいっぷく」体験を実施しています。
選べるプランは下記の3種類。
①お茶摘み体験&お茶の淹れ方体験
②お茶摘み体験&オリジナルほうじ焙煎体験
③お茶の淹れ方体験&オリジナルほうじ焙煎体験
新茶が採れる4月中旬から二番茶のシーズンの7月末までは、店舗横の茶畑でお茶摘みを中心とした体験が、シーズンオフにはお茶淹れや焙煎体験などが楽しめるとあって、年中観光客が体験に訪れています。希望すれば茶娘のコスチュームを無料で借りられるユニークなサービスも。大人用と子ども用があるので、家族でコスプレを楽しむグループも多いそうです。
体験では、お茶の摘み方はもちろん、お茶が出来るまでの工程や川根地域の特性についても触れながら、時にはクイズを交えて、お茶の“いろは”について教えてもらえます。
お茶摘みで一番のポイントは、「一芯二葉(いっしんによう)」の摘み方を守ること。一芯二葉摘みとは、お茶の葉の先端にある芯芽と、その下の2枚の葉を摘むことを指し、この部分はうま味成分が多く含まれており、繊細な味を生み出す上質な茶葉なんだそう。それよりも下の葉は肉厚になり、それが茶葉に混じると味や香りに雑味が生まれやすいと言われます。
「現在では全国的に機械摘みが主流となってきましたが、昔から高級茶産地である川根地区は山間部で急斜面に茶畑があり、新茶の早い頃(4月下旬)は手作業が基本です。さらに一芯二葉を人の目で見極め、手で摘んでいくことで、不思議と機械の刃で刈るよりも、やわらかな味わいや香りになります。このような繊細で地道な作業を根気強く続け、150~200本の生葉を摘んでようやくお茶一杯分が出来上がる。普段何気なく飲んでいるお茶が手元に届くまでの工程やそれに携わる人たちの苦労や思いを、この体験を通して感じてもらえればうれしいです」。
お茶の淹れ方体験は、製茶工場のすぐそばにある「いっぷく茶処やませき」にて行われます。
「お茶の淹れ方は、お湯の温度や量、注ぎ方、抽出の時間など、さまざまなポイントがあります。覚えてしまえば簡単ですが、逆にこれを知らないとどんなに上質なお茶を作ってもおいしく味わってもらえない。正しい淹れ方を知って、自宅でも川根茶を楽しんでもらいたいです」と山下さん。川根茶は滋味と甘みのバランスが良く、透き通った緑の水色(すいしょく)と味わい深い香りが特徴で、老若男女に愛されています。
お茶淹れを一通り習ったあとは、お茶菓子をお供に一服タイム。正しい淹れ方で、川根茶本来の滋味や甘み、香りを引き出した一杯は、いつものお茶よりぐんとおいしく感じられそうですね。お茶菓子は日替わりなので、何が出るかはお楽しみ。
自分で摘んだ茶葉は持ち帰りも可能なので、自宅で茶揉みをして茶葉にしたり、そのままお茶の天ぷらを楽しむのもおすすめだそう。隣接する「café TRUNK」でランチを利用する人は、茶葉を持ち込めばその場で天ぷらにしてらもらえるうれしいサービスも。茶葉の天ぷらは特有のほろ苦さが、たまらなくおいしいそう。
オリジナルほうじ焙煎体験では、茶葉を焙煎するための「焙烙(ほうろく)」という茶器を火にかけて、茶葉をじっくり炒っていきます。目の前で色や香りの変化が見られるので、子どもに特に人気の体験なんだそう。
「茶摘みと茶畑DEいっぷく」体験は事前予約がスムーズですが、当日の申し込みも受付可能。「川根温泉」や「夢のつり橋」など、定番の観光スポットに訪れた人が、パンフレットや掲示等でこの体験を知り、ふらっと訪れることも少なくないそう。この気軽さやゆるさも、のどかなお茶のまち・川根の魅力かもしれませんね。
お茶のまちならではの緑茶観光は、五感をくすぐり、心に残る思い出になること間違いなし!申し込み方法は下記の詳細をチェックして!
<茶摘みと茶畑DEいっぷく>
受付時間:10:00〜/13:30〜
体験時間:90分
費用:1人1,000円 ※3歳以下は無料
最小催行人数:2人
予約:電話またはWEB
備考:当日の予約や開始時間の変更は要相談
<お問い合わせ>
「山関園製茶」「いっぷく茶処やませき」「やませき農園」
住所:静岡県島田市川根町身成3533
TEL:(直通)0547-53-2406 (店舗)0547-53-4545
WEBサイト:https://yamasekien.co.jp/
営業時間:9:30〜17:00
定休日:不定休備考:当日の予約や開始時間の変更は要相談
川越街道を着物で巡るレトロ旅!おすすめのスポットも要チェック
東海道のほぼ中央に位置する静岡県の中心部を流れる大井川。「越すに越されぬ大井川」(箱根馬子唄より)という歌い出しにピンとくる人も多いのでは?その歌詞の通り、大井川は流れが急で水量も多いため、江戸時代は東海道の最大の難所の一つとして知られ、幕府により橋を架けることはおろか、船で渡ることも禁じられていました。
そこで、幕府は肩車や輿(こし)に人を乗せて川を渡る「川越(かわごし)制度」を設け、島田と金谷(かなや)に旅人が川を渡るための「川札」を購入する「川会所(かわかいしょ)」を設置。「大井川川越遺跡(川越街道)」は、その当時の様子を現在も見ることができる国指定史跡で、川会所をはじめ、川越人足が待機していた「番宿」、川札を換金した「札場」などの街並みなどが復元されています。
「しまだきものさんぽの店」が実施する「川越街道着物DEいっぷく」は、その川越街道を着物で巡り、江戸の街並みや文化、緑茶で一服を楽しめる体験です。取り扱う着物はほとんどが寄付されたもので、大人用・子ども用と合わせて300着以上。そこから好きな着物を選んで着付けてもらい、2時間ほど市内を散策できるプランで、休憩処(番宿)での緑茶と和菓子、「島田市博物館」の入館料がセットになっています。
普段なかなか着る機会のない着物を着られるだけでなく、市内観光や緑茶も一緒に楽しめるとあって、年間を通して幅広い世代の人に利用されている人気プランです。
「宿場町の風情が残る島田は、着物が似合うまちなんです」と誇らしげに語るのは一般社団法人「しまだきものさんぽ」代表理事の小澤京子さん。2017年に有志で「しまだきものさんぽの会」を結成し、島田市の観光名所「蓬莱橋(ほうらいばし)」を着物で渡るイベント「着物 de 蓬莱橋」などを定期的に実施してきた、島田の着物文化を支えるうちの一人です。
「島田は『島田大祭(帯まつり)』や『髷まつり』、『金谷茶祭り』など、着物にまつわるお祭りが多く、市内にも呉服屋が複数点在している、着物と縁の深いまちです。そんな地域柄もあって、『着物 de 蓬莱橋』のイベントを開催する度に、地元の方が“眠っている着物があるから役に立たせて”と寄付をしてくれるようになって。衣装箱が10箱以上満杯になったのを機に、着物をきれいに保管できて、いつでも貸し出しできる場所として『しまだきものさんぽの店』をオープンしました」。
一般的な着物レンタルは、ポリエステル製の着物を貸し出しているところが多いですが、「しまだきものさんぽの店」の着物は絹100パーセントで作られた正絹(しょうけん)を取りそろえているのが魅力。絹特有の上品な光沢や、きめ細かな肌触り、着心地の良さは正絹ならではです。一度袖を通すとその魅力に、日本人特有の和の心をくすぐられるかも。草履やバック、髪飾りなども貸してもらえるので、手ぶらで参加できるのもうれしいポイントです。(夏場は浴衣の貸し出しになります)
着物に着替えたらいよいよ川越街道の散策へ。体験には「島田市博物館」の入場券が付いていて、館内では川越遺跡や島田宿、島田髷の歴史など、大井川流域の歴史や文化を深く知ることができます。
「島田市博物館」の駐車場脇に設置されている「大井川連台越しモニュメント」は、ぜひ抑えておきたい写真スポット!川越人足が連台を担いでいる姿が表現され、実際に連台に座って写真を撮ることができます。
桜の季節には、博物館の裏手にある河原町桜堤防に植栽された約500本の桜が咲き乱れ、辺り一面がピンク色の世界に。開花時期には「河原町桜まつり」も開催され、屋台が出店するなどのにぎわいを見せます。川会所も桜が咲くので、春に訪ねれば、桜の絶景をバックに美しい着物写真が撮れること間違いなしです。
「お着物は着る人の手元に届くまでにいろんな思いが紡がれています。お蚕(かいこ)さんが作った繭(まゆ)から生糸をいただいて、それを紡いで刺繍する方がいらっしゃって、呉服屋に届き、買い手に渡る。そしてその着物が親から子へと世代を超えて受け継がれていく。そんな軌跡をたどった着物に身を包んで、江戸情緒あふれる川越街道を歩いていただければ、きっと日本人としての誇りを感じていただけると思います。日本の民族衣装である着物を着て、少しでも“楽しい”、“うれしい”と思っていただければうれしいです」。
“島田を着物を着た人であふれるまちにしたい”との思いで、クラウドファンデイングにも挑戦するなど、島田市の活性化や和文化の継承に力を入れる小澤さん。2023年5月には「しまだきものさんぽの店」の拠点を九番宿桜井邸に移し、レンタルサービスやワークショップなどのイベント開催も充実させる予定とのこと。
緑茶や着物など、日本の文化から切っても切り離せない文化が根付く島田市。そんな日本情緒あふれる島田で、心の琴線に触れる旅へ出かけてみてはいかがですか?
<川越街道着物DEいっぷく>
受付時間:10:00〜13:30
体験時間:着付け30分、散策90分
費用:1人4,000円~ ※5歳以上(身長110cm〜)が参加対象
最小催行人数:1人
予約:希望日の3日前までにしまだきものさんぽ公式LINEまたはWEB
備考:予約の際に、備考欄に年齢・性別・身長をご記入ください。
<お問い合わせ>
しまだきものさんぽの店
住所:静岡県島田市河原1丁目15-12
TEL:090-7829-9512
WEBサイト:https://www.kimono-sanpo.com/
営業時間:10:00〜16:00
定休日:月・木曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
備考:2023年5月に、現在の場所から東へ300メートル進んだ九番宿桜井邸に移転予定。