【静岡県島田市】SLが見える天然温泉「川根温泉 ふれあいの泉」♪温泉の塩を使った塩ラーメンや露天風呂付きコテージにも注目!

【静岡県島田市】SLが見える天然温泉「川根温泉 ふれあいの泉」♪温泉の塩を使った塩ラーメンや露天風呂付きコテージにも注目!

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JR島田駅から車で30〜40分ほど。山辺に昔なつかしい茶畑の風景が広がる川根地区に、地元だけでなく、市内外からも多くの人が集まる天然温泉があります。かの有名な元プロ野球選手も惚れ込んだという、名湯の魅力とは一体……?食事処の人気メニューや露天風呂付きコテージ、おすすめのお土産情報も要チェックです!

全国で川根だけ!SLが見える「川根温泉 ふれあいの泉」

1998年にオープンし、2021年7月には累計利用者数800万人を突破した人気の日帰り温泉「川根温泉 ふれあいの泉」。最大の魅力はなんと言っても、SLが走る姿が露天風呂から望めること!2023年3月現在、台風15号の影響で大井川鐵道大井川本線は一部運転を見合わせていて、露天風呂から眺めることはできませんが、通常は12:30(下り)と15:30(上り)に近くを通過する様子が見られます(※)。

 ※臨時休業や季節によって運行本数に変動があります。最新状況は公式HPでご確認ください。

汽笛を鳴らしながら颯爽と走るSLの姿は迫力満点!真っ赤な鉄橋と漆黒のボディの美しいコントラストが、目を楽しませてくれます。温泉では、露天風呂の目隠しの柵から顔を出したり、SLに手をふったり、思わず童心に返る人々の姿も。一緒に楽しいひとときを共有して、そこから何気ない会話が生まれたり、地元の人との交流を楽しんだりと、川根の町や人のあたたかさを感じられる瞬間でもあります。

もちろん魅力は泉質にも。「川根温泉」はミネラルたっぷりのナトリウム塩化物温泉で、全ての浴槽が源泉掛け流し。湯触りは少しさっぱりとしながらも肌なじみがよく、湯上がりはモチモチとした肌に。体の芯から温まり、湯冷めしにくいのが特徴です。

神経痛や関節のこわばり、疲労回復、健康増進などへの効能も期待されていて、かの有名な元プロ野球選手も現役時代に東京から定期的に足を運んでいたそう。ベテランスタッフによると、「足腰の不調が改善された」という地元の常連客の声も多いとか。

岩風呂や石風呂、ヒノキ風呂など、種類豊富なお風呂がそろうので、のんびりと極上の湯を堪能してみて。内風呂の蛇口にはSLの町ならではの遊び心も。思わずほっこりする演出に、心まであたたまります。

ゆっくり温泉に浸かる時間がないときは、敷地内に足湯の無料サービスもありますよ!

自宅で気軽に名湯を楽しみたい人は、入浴剤『川根の湯』(1回分個包装タイプ170円〜)も要チェック!「川根温泉 ふれあいの泉」本館売店か、併設する「道の駅 川根温泉」で購入できます。「TOURIST INFORMATION おおいなび」の通販サイトでは、川根本町の「寸又峡温泉」の入浴剤もセットになったギフトセットを販売しています。

ご当地メニューが目白押し!イチオシの“幻の塩ラーメン”とは?

温泉を満喫した後は、お食事処兼無料休憩所の「萌(もえぎ)」へ。東京で7年ほど経験を積んだ料理長が、ご当地ならではの食材を使い、老若男女に愛されるメニューづくりを行なっています。

おすすめは『幻の塩ラーメン』(700円)。味の決め手となるのは、同町にある「おやじ農園」で作られた、温泉水から採れる塩『かわねのごえん』です。約2万年前の古海水が主成分となった川根温泉の、太古のロマンを味わう幻の味とうたわれています。まろやかな塩味が利いたスープは、体に染み渡るようなうま味が凝縮!ゆず皮がたっぷり使われさっぱりとした味わいで、湯上がりの火照った体にぴったりの一品です。塩のほかにも、麺は島田市相賀の「おはる食品」、ゆずは川根本町産のものを使うなど、“ご当地ならではのラーメン”にこだわっています。

『濃さが自慢の川根の抹茶そば』(800円)も人気メニュー!地元の製麺所と試作を重ね、川根温泉オリジナルの川根産の粉茶を極限まで生地に練りこんだというそばは、すすった瞬間にお茶の風味が口いっぱいに広がる濃厚な一品です。薬味代わりに追い抹茶が添えられているので、お好みで付けて、和の味わいを堪能してみて。

ほかにも、日本で唯一お茶を飲んで育つ静岡市のブランド豚「TEA豚(ティーとん)」が主役の『TEA豚のロースステーキ定食』(1,300円)など、静岡ならではのメニューが盛りだくさん。コース料理などの提供も考えているそうなので、今後の展開が楽しみですね!

“幻の塩ラーメン”がお土産に♪オリジナル商品に注目!

自宅で作れる『幻の塩ラーメン』セット(2人前896円)は、お土産にもおすすめ!過去には年間で最高1,700個ほどを売り上げ、「島田の逸品(※)」にも認定される大人気商品です。

※「島田の逸品」とは、島田市内で生産または企画し販売されている産品の中から、市の魅力を日本、世界に発信するシンボル的存在として認定した島田市が誇る産品。

パッケージに描かれた鉄橋をよく見ると、ラーメンのトレードマークの渦巻き模様が!この遊び心あふれるパッケージのデザインは、「島田商業高等学校」の生徒さん達のアイデアを組み合わせて完成したものなんだそう。SLと温泉が描かれているので、お土産話にも花が咲きそうですね!

「できるだけお店で食べるのと近い味わいを楽しんでほしい」との思いで、麺は生麺で提供するこだわりも。「川根温泉 ふれあいの泉」本館売店、「道の駅 川根温泉」で購入できます。

「川根温泉」の土産販売コーナーでは、同校の生徒さんがデザインしたオリジナル『アイシングクッキー』(432円)も不定期で販売!ハロウィンやクリスマス、父の日、母の日など、季節のイベントに合わせたデザインのクッキーが登場します。

「お茶や和菓子などが並ぶお土産コーナーの中でも、何か目新しいものを取り入れて、若いお客さんの目を引くきっかけになれば」と語るのは、創業間もないころから「川根温泉」で働いてきた杉村さん。ラーメンしかり、クッキーしかり、「どこにでもあるものではなく、ここにしかないもの」をモットーに、地元静岡のPRに励んでいます。

「道の駅 川根温泉」では、自然薯やしいたけなど地元で採れた食材や、お茶やお菓子などの土産品、静岡産のお茶を使ったアイスクリームなど豊富な商品がそろうので、ぜひチェックしてみて!

露天風呂付きコテージで贅沢なひとときを!

遠方から訪れる人は、「川根温泉」の敷地内にあるコテージで、ゆっくり宿泊してはいかが?
コテージの最大の魅力は、全棟に天然温泉を引いていること!ひのき風呂(内風呂)のほか、5・6・8人棟には大きな露天風呂も完備されていて、なんとも贅沢な空間が広がっています。自然の香りに包まれ、夜は満点の星空を鑑賞しながら、心ゆくまで川根の湯を独り占めして。

コテージ内にはキッチンや囲炉裏が付いているので、道の駅で食材を調達して自炊するもよし、自然薯など地元のおいしい食材が味わえる料理を注文してもよし。敷地内でバーベキューを楽しむこともできますよ!

コテージの予約は、毎月1日から受付をスタート。3カ月先までの予約枠が数日で埋まってしまうほどの人気ぶりなので、早めの予約がおすすめです。県外からの観光客はもちろん、家族連れで毎年泊まりにくる地元のお客さんも多いとか。一度泊まれば、きっとリピートしたくなる魅力満載のコテージで、最高の思い出を作ってみては?

<お問い合わせ>
川根温泉 ふれあいの泉
住所:静岡県島田市川根町笹間渡220
TEL:0547-53-4330
WEBサイト:http://kawaneonsen.jp/
営業時間:
温泉/9:00~19:00(最終受付18:00)
食事処「萌」/平日11:00~14:00、土日祝11:00~18:00
※営業時間、定休日は変動の可能性あり。最新情報は公式HPまたは電話にて確認を推奨します。
定休日:火曜日(祝日の場合は翌平日)

★「川根温泉 ふれあいの泉」から徒歩すぐ!SLが見える宿「大井川鐵道 川根温泉ホテル」はこちら

おやじ農園

せっかく川根を訪れたなら、幻の塩を作る“おやじ2人”に会いに行きませんか?地元の子ども達から、“塩のおじさん”の愛称で親しまれている平口さん(右)と堀田さん(左)。平口さんはその昔「かわね温泉」の支配人を勤めていて、食事処で使用したカセットボンベの残りのガスを有効活用できないかと考え、ひらめいたのが「塩づくり」。はじめは温泉で少量しか塩を販売していなかったものの、地元の物産会で反響があったり、温泉に問い合わせが来たりとファンの声も多く、「おやじ農園」のオープンに至りました。

2人3脚で作る『かわねのごえん』は、川根温泉の源泉を煮詰めて作る、ミネラルたっぷりの塩。粒子がとても細かく、口の中でとろける繊細さが特徴です。塩味の中に甘さが感じられるマイルドな味わいなので、料理に取り入れやすいと主婦や料理人から人気。冷奴や白身のお刺身の醤油代わりに使ったり、ぎょうざのタレ代わりに使うのがおすすめだそう。おやじたちは、塩分補給のため、ゴルフのお供に欠かせないとか(笑)

「おやじ農園」の塩づくりは一切電気を使わず、完全に手作業で行われます。薪で火をおこし、400ℓの温泉水からじっくりと抽出する塩はたったの3kg。手作業で火加減を調整しながら7日間ほど煮詰めて、繊細に仕上げていきます。

かなりの手間暇がかかっていながら、『かわねのごえん』は1本880円(詰め替え用600円)とお手頃。「ここで塩を作っていると、いろんな人が遊びに来てくれるでね。お金には代えられない、楽しみや生きがいをもらっているよ」と、2人は子どものような無邪気な笑顔を見せます。

「おやじ農園」は、「島田市緑茶化計画(※)」の一環である、「島田の緑茶観光2」の参加店。おやじたちの絶妙なトークと共に、塩づくりと緑茶を楽しめる体験プラン(1,200円/人)を用意しています。汗水流して塩づくりに励んだあとに、目の前に広がる茶畑を眺めながら飲む緑茶は最高の一言!体験プランは電話予約制ですが、たまに忘れてしまうこともあるとか(笑)そんなマイペースで、あたたかい2人の人柄に惹かれる人々が、今日も川根の山奥で大きな笑い声を響かせます。

※「島田市緑茶化計画」とは、全国的にも高く評価されている島田市のお茶のイメージを活用したプロモーション施策のこと。島田市の個性や魅力をピックアップし、市外に向けて発信していこうという取り組みです。

おやじたちの思いをのせて、“川根に来てくれる人とのご縁を大切に”との意味を込めて名付けられた『かわねのごえん』。「川根温泉 ふれあいの泉」、「道の駅 川根温泉」、「いっぷく茶処やませき」、「朝日園」など、島田市各所で販売されています。「TOURIST INFORMATION おおいなび」の通販サイトでも販売しているので、チェックしてみて♪

<お問い合わせ>
おやじ農園
住所:静岡県島田市川根町身成2844
TEL:090-7683-6500
WEBサイト:https://oi-river-trip.com/enjoy/spot/activities_17_oyaji/
営業時間:不定期
定休日:不定休
※「塩づくり体験」は3日前までの要予約。空き状況により、当日予約も可能。

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